【録画視聴】池見陽先生の世界標準のリスニング(傾聴)セミナー:2022年版 ~傾聴とは「体験過程的リスニング」だ!~

概要

人間性心理学の世界的権威である池見陽先生による「世界標準のリスニングセミナー」の2022年版の録画配信のご案内です。

池見先生のテーマ解説

傾聴は「リスニング」の訳語で、カウンセリングや心理療法では基本的なスキルや態度を指しています。これはカール・ロジャーズが1940年ごろ世界で初めて面接を録音し、逐語記録を解析して研究した成果として広く世界に普及しています。しかし、この成果が発表されると、それは「オウム返しだ」などと批判され、ロジャーズは「馬鹿にされた」と受け止め、リスニングの具体的な方法に言及しなくなりました。代わって心構えとしての態度条件(本物であること、無条件の肯定的な眼差し、共感的理解)を語りましたが、これらも「誤解された」と嘆いていました。

1970年代にはユージン・ジェンドリンの影響を受け「共感」を「共感のプロセス」として再定義し、晩年にはリスニングについて「二重の洞察」を得たとしています。さて、この二重の洞察とはなんでしょうか? そして、これ以降、リスニングはどのように変化していったのでしょうか?

メディカルリクルーティング:「世界標準の傾聴を学ぶ」セミナーページより(2021)

池見先生によると、日本のリスニング(傾聴)はロジャーズの古い時代(1960年代の態度条件のあたり)のまま止まっていると仰っておられます。そこで、本セミナーではそこから先に進み、晩年のロジャーズとジェンドリンの理論と実践について触れ、どのようにリスニングをしていくのかを解説していきます。

【世界標準のリスニング2022:主なテーマ】
▶来談者中心療法の創始者であるロジャーズはリスニング(傾聴)をどう理解し、どう実践していたのか?
▶そのロジャーズに学んでフォーカシングを創始したジェンドリンはリスニング(傾聴)をどう理解し、どう実践していたのか?
▶そしてロジャーズがジェンドリンから影響受けて得た洞察 – 二重の洞察 – とは何なのか?そしてそのリスニング(傾聴)とは何なのか?
▶池見先生が実践する体験過程的リスニングとは何なのか、どのように実践するのか?

本セミナーを受講することで、リスニング(傾聴)とは何なのか、そしてどのように実践するのかを理解することができるでしょう。

セミナーでは貴重な池見先生のデモンストレーションを見ることができます。本セミナーは心理職に関わらず、相談支援の現場で働く全ての方にお勧めしたいセミナーです。

※2022年11月12日に開催されたセミナー(5時間30分開催)の録画視聴版となります。

池見先生

リスニング(傾聴)とは何なのか、どのようにするのか、そしてどうやって身につけるのか。それらを全てお伝えしたいと思います。

●神戸開催のリスニングワークショップとのセットもあります
・2023年12月10日(日)に、【池見先生の世界標準のリスニング】体験型ワークショップ2023 in 神戸を開催します。両方とも申込む方のためにお得なセット料金をご用意しています。詳しくは下記ページをご参照ください。
https://medical-recruiting.jp/seminar/20231210/

アジェンダ

①カール・ロジャーズの中核3条件を正しく理解しよう
カール・ロジャーズの論文・著作に対する日本独自の解釈は訳語による影響が大きいと言えます。まずは、ロジャーズが何を伝えようとしていたのか確認し、ロジャーズが目指していたリスニング(傾聴)の基本的な態度と実践について見ていきましょう。
②カール・ロジャーズのTUを理解しよう
リスニングとは、どのように聞くかではなく、相手を正確に理解することです。世界的にTU(理解の試み)と呼ばれているリスニングのプロセスを学んでいきましょう。
③ラウンドリスニングのデモ
池見先生が作成した、セラピスト向けのリスニングトレーニング「ラウンドリスニング」のデモです。ラウンドリスニングを実際に見ながら、どのようにTUが行われるのか理解してみましょう。
④カール・ロジャーズに影響を与えたユージン・ジェンドリンのフォーカシングと体験過程について理解しよう
ジェンドリンはセラピーの中でクライエントに起きる気持ちの変化や気づき(体験過程)に注目し、その体験過程を促進させるフォーカシングはロジャーズにも大きな影響を与えました。それらを見ていきましょう。ペア・ワーク「アニクロ」 を観察して体験過程を理解しよう。
⑤カール・ロジャーズの二重の洞察と、池見先生の追体験理論を交差させた体験過程的リスニングを理解しよう
カール・ロジャーズの二重の洞察とは、「セラピストがクライエントを正確に理解しようとするとき、クライエント側には体験過程の推進が起こっている」というものです。その時、相互の追体験が起こっています。これらを踏まえた上で、池見先生が行っている体験過程的リスニングーTUをベースに、そこへフォーカシングが自然に組み合わさるリスニングーについて学びましょう。
⑥池見先生のリスニングデモ
池見先生の体験過程的リスニングのデモを見て、どのようにリスニングが行われ、どのようにクライエントが変化していくかを理解しましょう。
⑦リスニングトレーニングについて
池見先生のリスニングトレーニングの手法についてお知らせします。また、トレーニングを受けた方のお話も伺う予定です。

講師

池見 陽(いけみ あきら)先生

臨床心理士/医学博士/関西大学大学院心理学研究科教授
世界的フォーカシング指導者


ボストンカレッジ心理学・哲学専攻を卒業後、シカゴ大学大学院でユージン・ジェンドリン教授に学ぶ。日本人間性心理学会常任理事、日本フォーカシング協会会長、(米国)フォーカシング研究所理事・評議員、ユージン・ジェンドリン研究センター運営委員長、(英国)世界パースン・センタード及び体験過程療法学会理事等を務める。

日本全国のほか、中国、オーストラリア、スイス、ギリシャ、ベルギー、英国、アメリカ合衆国などワールド・ワイドにフォーカシングの指導に取り組んでいる。2019年アメリカ・カウンセリング協会発行のJournal of Humanistic Counseling 誌よりLiving Luminary (存命の輝ける大家)に任命される。2020年日本人間性心理学会学会賞受賞。

ファシリテーター

喜田 智也(きた ともや)先生

臨床心理士/公認心理師/株式会社ポルトクオーレ代表取締役


早稲田大学大学院修了後、株式会社公文教育研究会の勤務を経て現職に至る。早稲田大学 人間科学学術院e-school教育コーチ(心理統計学、認知心理学等)、NPO法人マインドフルネスリテラシー協会理事長、株式会社MSブレイン西日本統括として、カウンセリング、研修講師、研究員、コンサルタントなどの活動に取り組んでいる。MENSA会員。

主催

主催:株式会社メディカルリクルーティング

後援:株式会社ポルトクオーレ

視聴期限

2024年2月29日(木)

セミナー資料について

動画URLとともにメールにて送付します。

参加費

一般 9,900円(税込)
会員 8,800円(税込)
学生会員 6,600円(税込)

会員価格・学生会員価格で申し込むためにはメディカルリクルーティングの無料会員登録が必要です。心理職の皆様へ有益な情報をお届けしていますので、この機会にぜひご利用ください。なお、入会金や利用料、年会費等はありませんのでご安心ください。

領収書について
領収書が必要な方は、お支払後に下記メールへご連絡下さい。
メディカルリクルーティング事務局: info@medical-recruiting.jp

参加資格

対人支援や相談業務に就く方、またはそれらの職を目指す方を主な対象者としています。

臨床心理士、公認心理師、医師、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、キャリアコンサルタント、看護師、教師、保育士、臨床心理士養成大学院の院生など。

臨床心理士更新ポイント

申請しません。

申し込み期日

2024年2月22日(木)

録画視聴のため、キャンセルはできません。

お申し込み

メディカルリクルーティングの無料会員登録をしてからログインすると、よりお得な会員価格や学生会員価格でセミナーを受講することができます。会員様には心理職に有益な情報をお送りしています。入会金や利用料・年会費等はありません。

一般申込はこちらから

【録画視聴】池見先生の世界標準のリスニング(傾聴)セミナー(一般価9,900円 )

「セミナーに申し込んだのに、まだ何の連絡もない…」という方へ
お申込みと同時にシステムから自動返信メールが届きます。メールが届いていない方は迷惑メール等に分類されているかもしれませんので、ご確認ください。もしメールが届いていない場合、ご自身のメールアドレスが間違っている場合やドメイン指定でブロックされている場合があります。設定を確認して再度お申込みいただくか、下記メールまでお問い合わせください。

メディカルリクルーティング事務局: info@medical-recruiting.jp