精神分析的アプローチセミナー with ライブSV 2024 <こころの使い方と見立て> ~ベテラン心理士はクライエントの言葉や関わりのどこに着目するのか?~

概要

本セミナーは、精神分析的アプローチのベテラン心理士が面接でどのような「こころの使い方」をしてクライエントを理解していき、どのような所に着目してクライエントを「見立て」ていくかをテーマにした3時間のオンラインセミナーです。

精神分析的なアプローチをあまり知らない方でも問題なく聞ける内容で、普段は他のアプローチで面接をしている方にも(むしろそのような人にこそ)聞いていただきたい内容となっています。

セミナーの前半は講義、後半はライブSVを行います。講義では、クライエント理解のためにどういった所に着目するかなどのポイントをお伝えします。そして、そのポイントを基に後半のSVをしていきます。講義と事例をセットで扱うことで、より実践に近い形で理解を深めていっていただきたいと思っています。

講師には、愛知県立大学や愛知教育大学で教授を務めるなど、長年精神分析的アプローチを実践・指導されてきた大ベテラン心理士の祖父江典人先生をお迎えしています。祖父江先生は現在もご自身でケースを持ちながら、様々な流派・領域の心理士にスーパービジョンを行っており、精神分析的アプローチを専門としない方にもわかりやすくそのポイントを解説してくださる先生です。

講師の祖父江先生からのメッセージ

クライエントの言葉や関わりのどこに着目するのかは、もちろん理論的背景もありますが、それに偏りますと、とかく見立てが形式的で機械的になってしまいます。それでは、活きた臨床の実践になり難くなります。

そうならないために私たちに必要とされるのは、クライエントと相対するその場で何を感じ取り、何を考えるか、です。それは多分に非言語的要素を含み、いわゆる精神分析では逆転移と称されるものとなります。具体的には、クライエントの話を聞いていて、“何か違う”、“どこかおかしい”と感じ取るような感性と言ってもよいかもしれません。そうした逆転移によって、クライエントの意識と無意識のギャップが感知されており、より深いクライエントの理解に繋がることも珍しくはありません。

そこに正答はありません。間主観的な理解に、エヴィデンスなどないからです。ですが、経験を積み、感性を磨くことにより、私たちは他者理解の内奥に進むことができるでしょう。

本セミナーでは、講師が最初に一時間程度、上記の趣旨に基づいたケース理解の仕方を概説し、その後、ケースのライブセッションにより、どこに着目し、何を感じ取り、どう考えるか、どう見立てるか、どう方針を立てるかの実際を、事例提供者との相互のやり取りを通して提示していきたいと考えます。

それは正答を示すといった類ではありませんが、ベテランの目の付け所を参考にされ、皆さまの今後の臨床にぜひ活かしていただければと考えます。

アジェンダ(予定)

  1. 講義:クライエント理解のためのポイント
  2. ライブSV
  3. 質疑応答

講師

祖父江 典人(そぶえ のりひと)先生

臨床心理士・公認心理師/博士(心理学)/日本精神分析学会スーパーバイザー
名古屋心理療法オフィス代表


1957年愛知県にて生まれる。東京都立大学(現首都大学東京)人文学部心理学科卒業後、名古屋大学附属病院精神神経科教室にて、2年間心理研修生となる。その後、国立療養所(現国立病院機構)東尾張病院に2年間、厚生連安城更生病院に18年間勤務する。その後、大学教員に転じ、愛知県立大学福祉学部(講師、准教授、教授)に10年、愛知教育大学教育学研究科(教授)に9年勤める。

現在は独立し、名古屋心理療法オフィスを主宰。パーソナリティ障害やASDをはじめ、今日の適応困難な自我脆弱群のセラピーに、精神分析をいかに応用するかというテーマのもと、日常臨床を専門とする。

主な著書
『対象関係論の実践』新曜社(2008)、『ビオンと不在の乳房』誠信書房(2010)、『対象関係論に学ぶ心理療法入門』誠信書房(2015)、『日常臨床に活かす精神分析』誠信書房(共編著、2017)、『公認心理師のための精神分析入門』誠信書房(2019)、『文化・芸術の精神分析』遠見書房(共編著、2021)、『レクチュア こころを使う;日常臨床のための逆転移入門』木立の文庫(2022)、『日常臨床に活かす精神分析2 現場で起こるさまざまな連携』誠信書房(2022)、『寄り添うことのむずかしさ』(共編著、2023)ほか


主な訳書
ビオン、W.R.『ビオンとの対話』金剛出版(1998)、ビオン、W.R.『ビオンの臨床セミナー』金剛出版(共訳、2000)、スィーガル、J.『メラニー・クライン』誠信書房(2007)

主催

主催:株式会社メディカルリクルーティング
後援:株式会社ポルトクオーレ

日程

2024年5月18日(土)10:00~13:00

オンライン開催

Zoomをもちいたオンラインセミナーとなります。必要なものはパソコンもしくはスマートフォン、タブレット等です。スマートフォンとタブレットの場合にはあらかじめアプリをインストールしておく必要があります。ダウンロードは以下のアドレスから可能です。参加方法は非常に簡単で、事前にこちらから送るURLアドレスをクリックすれば、セミナーに入室することができます。

Zoomのダウンロードはこちら

参加費

一般 5,200円(税込)
会員 4,200円(税込)

会員価格で申し込むためにはメディカルリクルーティングの無料会員登録が必要です。心理職の皆様へ有益な情報をお届けしていますので、この機会にぜひご利用ください。なお、入会金や利用料、年会費等はありませんのでご安心ください。

領収書について
領収書が必要な方は、お支払後に下記メールへご連絡下さい。
メディカルリクルーティング事務局: info@medical-recruiting.jp

録画映像の視聴

運営側でセミナーの様子を録画します。

当日参加できない方や、回線状況などで部分的にセミナーを見ることができなかった方も、後日、録画映像で視聴することができます。ただし、ブレークアウトルームでのディスカッションは見ることができません。録画映像を視聴できる方はセミナー申込者ご本人に限ります。

セミナー当日にご参加したかどうかにかかわらず、申込み(ご入金)いただいた全ての方が録画視聴を見ることができます。

●録画映像の視聴期間
2024年5月23日(木)午後~2024年6月23日(日)予定
※ 編集等の都合で多少前後する場合があります。詳しくはセミナー後、申込者全員にメールでご連絡します。

視聴方法はセミナーに申込み(ご入金)された方全員に、セミナー終了後ご案内いたします。なお、セミナー参加者がセミナーの内容を録画・録音等することは固く禁じます。

参加資格

対人支援や相談業務に就く方、またはそれらの職を目指す方を主な対象者としています。

臨床心理士、公認心理師、医師、精神保健福祉士、社会福祉士、臨床心理士養成大学院の院生など。

※ご注意ください※
スーパービジョンを行いますので、守秘義務のある資格を保持していることが必要です。資格保有がない場合、誓約書の提出が必須になります。

臨床心理士更新ポイント

規定時間に満たないため、申請しません。

申し込み期日

2024年5月16日(木)

ご入金も2024年5月16日迄となります。

締切日以降のお申込みやご入金について
締切日以降も可能な限りは対応しておりますが、セミナー直前は問い合わせが増えるため対応が間に合わない場合もあります。あらかじめご了承の上、下記メールにてご相談下さい。
メディカルリクルーティング事務局: info@medical-recruiting.jp

お申し込み

メディカルリクルーティングの無料会員登録をしてからログインすると、よりお得な会員価格や学生会員価格でセミナーを受講することができます。会員様には心理職に有益な情報をお送りしています。入会金や利用料・年会費等はありません。

一般申込はこちらから

精神分析的アプローチセミナーwith ライブSV 2024(一般価格)

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メディカルリクルーティング事務局: info@medical-recruiting.jp