日常臨床のための対象関係論WEBセミナー(第四期):日常臨床のための独立学派入門

メディカルリクルーティングにて度々講義をお願いしている名古屋心理療法オフィス 祖父江先生の年間WEBセミナー(2023年度)のお知らせです。精神分析的アプローチに興味のある方にお勧めの内容です。ぜひご覧ください。

概要

本セミナーは、WEB形式(ストリーミング動画配信)によるセミナーを実施しております。対面ではありませんが、「質問コーナー」と「ミニSVコーナー」を設け、参加者の方々と双方向のコミュニケーションを心がけております。さらには、ストリーミング配信ですので、忙しい日々の合間を縫って、お好きな時間に受講いただけます。

今期は「日常臨床のための独立学派入門」を予定しております。独立学派といえば、ウィニコットに代表されるように、個性的で従来の枠組にとらわれない独創的な分析家が多い学派です。始祖フェアバーンに始まり、今日のオグデンやボラスに繋がる独立学派の系譜をひととおり概説し、そればかりでなく、従来のオーソドックスな分析臨床との異同にも解説を加え、日常臨床に活かしやすい側面を浮き彫りにしていきたいと考えております。独立学派の臨床は、枠にとらわれないだけに、比較的日常臨床にも参考になる面を多々有していますので、それだけに有意義な講義になるものと考えております。

セミナー内容

公開日テーマ
2023/5/29(月)配信予定対象関係論の源流フェアバーン――孤高の人が発見した依存の発達・病理論
2023/6/26(月)配信予定ウィニコットと対象関係論1――クラインと対極的な人柄と臨床理論
2023/7/31(月)配信予定ウィニコットと対象関係論2――子どものセラピーにみる比類なさ
2023/8/28(月)配信予定ウィニコットと対象関係論3――ホールディングの諸側面
2023/9/25(月)配信予定ウィニコットと対象関係論4――被分析者からみたウィニコット
2023/10/30(月)配信予定バリントと対象関係論1――愛と常識の人
2023/11/27(月)配信予定バリントと対象関係論2――境界例セラピーへの貢献
2023/12/25(月)配信予定現代独立学派オグデン――真の寄り添いとは
2024/2/26(月)配信予定現代独立学派ボラスら――逆転移の開示
102024/3/25(月)配信予定学派を超えてアルバレツ――こころの再生とは

講師

祖父江 典人(そぶえ のりひと)先生

臨床心理士・公認心理師/博士(心理学)/日本精神分析学会スーパーバイザー
名古屋心理療法オフィス代表


1957年愛知県にて生まれる。東京都立大学(現首都大学東京)人文学部心理学科卒業後、名古屋大学附属病院精神神経科教室にて、2年間心理研修生となる。その後、国立療養所(現国立病院機構)東尾張病院に2年間、厚生連安城更生病院に18年間勤務する。その後、大学教員に転じ、愛知県立大学福祉学部(講師、准教授、教授)に10年、愛知教育大学教育学研究科(教授)に9年勤める。

現在は独立し、名古屋心理療法オフィスを主宰。パーソナリティ障害やASDをはじめ、今日の適応困難な自我脆弱群のセラピーに、精神分析をいかに応用するかというテーマのもと、日常臨床を専門とする。

主な著書
『対象関係論の実践』新曜社(2008)、『ビオンと不在の乳房』誠信書房(2010)、『対象関係論に学ぶ心理療法入門』誠信書房(2015)、『日常臨床に活かす精神分析』誠信書房(共編著、2017)、『公認心理師のための精神分析入門』誠信書房(2019)、『文化・芸術の精神分析』遠見書房(共編著、2021)、『レクチュア こころを使う;日常臨床のための逆転移入門』木立の文庫(2022)ほか


主な訳書
ビオン、W.R.『ビオンとの対話』金剛出版(1998)、ビオン、W.R.『ビオンの臨床セミナー』金剛出版(共訳、2000)、スィーガル、J.『メラニー・クライン』誠信書房(2007)

参加費

3万円(院生、研究生2万円)

受講資格

臨床心理士、公認心理師、医師、看護師、福祉系援助職、教師、臨床心理系の大学院生、その他守秘義務を持つ専門家

臨床心理士資格更新ポイント

定例型(継続型)研修会(4ポイント)として認可されています。
(Webセミナーでありますが、日本臨床心理士資格認定協会に確認済みです)

詳細・お申込み

名古屋心理療法オフィス様の下記URLよりお申込みください。