iFocusing 実践講座|日本で開発されたフォーカシング/プラクティショナー養成講座

Focusing/iFocusingとは?
本セミナーで扱うFocusingやiFocusingについて、開発した池見先生より直接メッセージをいただきましたので、掲載します。
胸に手をあてて聴いてごらん
心は僕よりも僕のことを知っているから…
(池見 陽 草稿より)
フォーカシング (Focusing) は言葉からこぼれ落ちる意味の感覚を言い表していく営みです。
例えば、「お世話になる」とはどんな意味でしょうか。炊事や洗濯をしてくれるわけではないのですが「いつもお世話になっております」とビジネスメールの冒頭に書きます。これは何を指しているのでしょうか。その言葉の感じられた意味を別の表現で表してみるとどうなるのでしょう。「いつもお世話になります」が意味するところを再発見することになるかもしれませんね。そんな試みを「フォーカシング」と言います。
シカゴ大学で教鞭をとっていた心理学者カール・ロジャーズのもとでカウンセリングを実践し、研究していた若き哲学者ユージン・ジェンドリンは「カウンセリング成功の鍵」を発見したのでした。成功するクライエントは出来事や状況を話すのではなく、状況をどのように体験しているのかを丁寧に探っていました。
なかなか言葉にならないけれど、心をゆっくり感じて言葉を試してみるのでした。そうしているうちに、あ、そうだ、私が感じているのはこれこれだった!と心が姿を表すのでした。ジェンドリンはこれを「フォーカシング」と呼び、後にそれを人に教えるための方法「フォーカシング」を考案するに至りました。
ロジャーズとジェンドリンが共同研究していたころから20年ほどの時間を経てボストンにいた池見陽がシカゴ大学大学院に進学してジェンドリンに学ぶことになります。当時、ジェンドリンは著作『フォーカシング』を発表したばかりで、あちこちでフォーカシングのワークショップを行っていて、シカゴ近郊のワークショップには池見も同行しました。後に池見は日本でフォーカシングを普及する原動力になりました。
2025年11月に発表された国際誌で池見 (Ikemi,2025) はジェンドリンが発見した「フォーカシング」という体験の仕方をフォーカシング・アルファー(α)と名付け、人に教える技法としてのフォーカシングをフォーカシング・ベータ(β)と区別しました。翌12月には、すでにヨーロッパでのフォーカシング・シンポジウムで池見の論文が話題になっていました。多くのフォーカシング指導者とは異なり、池見はフォーカシングの技法(β)よりもフォーカシングの体験(α)に重きを置いています。
既存のフォーカシングの技法には拘らず、フォーカシングが体験できる新しい方法を池見は創り出していくのです。恩師ジェンドリンのフォーカシングと区別するために、池見はそれらの新しいフォーカシングのやりかたをiFocusing(アイ・フォーカシング)と呼ぶに至りました。カタチになっていない心に触れ、それを言い表すのは日本人が得意とするところではないかと池見は考えるようになりました。事実、今や日本はほかのどの国よりもフォーカシングが盛んで、フォーカシング人口が最も多い国なのです。
iFocusingは心の営みを日本人である池見が表現したもの。日本人にはとくに理解しやすいものではないでしょうか。iFocusingの方法は臨床など対人援助場面ではもちろんのこと、日常場面での自己理解や対人的な相互理解に役立つでしょう。「心は僕よりも僕を知っている」と池見は書いていますが、心に暗に在る「知」を言い表してみるのがiFocusingです。
2026年度:初の正式年間プログラムとして開講
2026年度は、iFocusing の“正式な年間プログラム”として初めての開講となります。
この運営を、池見陽先生より弊社が委託され、月1回×10回+対面2日の形で皆さまにお届けします。
臨床に携わる人や対人援助職の方はもちろん、自分や他者のこころを丁寧に扱い、より深く理解したい一般の方にも開かれたプログラムです。
こんな方におすすめです!
- クライエントの“ことばにならない感じ”により深く寄り添いたい
- 世界標準のリスニングをさらに深めたい
- 対人援助・相談の場面で「詰まり」や手応えの薄さを感じる
- 自分自身の内面を丁寧に扱い、もっと理解したい
- フォーカシング指向心理療法の基盤を育てたい
- 一般的な自己理解講座では物足りないと感じている
カリキュラム
| 回 | 開催日(1組) ※募集終了 | 開催日(2組) | テーマ |
| 1 | 2026年4月15日(水) 19:30-21:30 | 2026年4月22日(水) 19:30-21:30 | ココロのカタチの背景理論1 |
| 2 | 2026年5月20日(水) 19:30-21:30 | 2026年5月27日(水) 19:30-21:30 | ココロのカタチの背景理論2 |
| 3 | 2026年7月1日(水) 19:30-21:30 | 2026年7月22日(水) 19:30-21:30 | Focusingとは? |
| 4 | 2026年8月19日(水) 19:30-21:30 | 2026年8月26日(水) 19:30-21:30 | 漢字フォーカシング |
| 5 | 2026年9月16日(水) 19:30-21:30 | 2026年9月23日(水) 19:30-21:30 | 漢字フォーカシングの応用/発表(全員レポート事前提出) |
| 6 | 2026年10月21日(水) 19:30-21:30 | 2026年10月28日(水) 19:30-21:30 | アニクロ |
| 7 | 2026年11月18日(水) 19:30-21:30 | 2026年11月25日(水) 19:30-21:30 | アニクロの応用・発表(全員レポート事前提出) |
| 8 | 2026年12月16日(水) 19:30-21:30 | 2026年12月23日(水) 19:30-21:30 | シカゴ・スタイル・リスニング |
| 9 | 2027年1月20日(水) 19:30-21:30 | 2027年1月27日(水) 19:30-21:30 | シカゴ・スタイル・リスニング体験発表会(全員レポート事前提) |
| 10 | 2027年2月17日(水) 19:30-21:30 | 2027年2月24日(水) 19:30-21:30 | エイジアン・フォーカシング・メソッヅ |
| 特別会 (別料金です) | 2027年3月6~7日 (土日:対面2日間) | 2027年3月6~7日 (土日:対面2日間) | エイジアン・フォーカシング・メソッヅ+総括 |
●日程の振替について
基本は1組・2組それぞれ固定のメンバーで進行しますが、やむを得ず当日の参加が難しい場合には、別の組の日程への振替が可能です。
認定制度:iFocusing Practitioner(アイフォーカシング・プラクティショナー)
本プログラムでは、iFocusing を実践できる力を身につけた方に対し、「iFocusing Practitioner」 としての認定を行います。
学びを“使える形”にまで育てるための制度です。
● 認定基準
- iFocusing の手順とプロセスを理解している
- 自分の体験をレポートとしてまとめられる
- 他者の体験を尊重し、安全な場づくりができる
- 全10回+対面2日への参加、および所定のレポート基準の達成
● 認定区分
- 認定 甲:iFocusing Practitioner
全参加+2日間の対面トレーニング(別途)に参加+レポート合格による正式認定 - 認定 乙:iFocusing Practitioner(Recommendation)
すでに実践しており、池見先生の推薦による認定(認定料のみ)
使用テキスト
- 『カウンセリング再発見:それはフェルトセンスから始まった』(創元社)池見陽
- 新刊書執筆中
形式
- オンライン(月1回)
料金
110,000円(税込)
※ 研修会初回の8日前(2026年4月7日)まではキャンセル・返金が可能です(手数料を差し引いた金額をお返しします)。以降のキャンセルにつきましては100%のキャンセル料をいただきます。
※少人数制となっておりますので、キャンセルは出来るだけ無いようにしていただけますと幸いです。
• 2027年3月6-7日の特別会は別料金(3万円程度を想定)となります。詳細は決まり次第、本セミナー参加者にお知らせします。
• 対象:臨床現場に携わる人や対人援助職、それらを目指す方。また、フォーカシングやカウンセリングに興味がある方。
• 臨床心理士資格更新ポイント申請予定(定例型研修会)
※臨床心理士の参加割合が規定に満たない場合は申請しません。ご了承ください。
講師

池見 陽(いけみ あきら)先生
臨床心理士/医学博士/関西大学名誉教授
世界的フォーカシング指導者
神戸のインターナショナルスクールで学び、英語・日本語のバイリンガルとして育つ。ボストン・カレッジで心理学を専攻、哲学を副専攻し卒業後、シカゴ大学大学院にてフォーカシング創始者 ユージン・ジェンドリン教授に師事。
帰国後は、北九州医療センター臨床心理士、産業医科大学講師として臨床と教育に携わり、
産業医科大学にて医学博士号を取得。その後、岡山大学助教授、神戸女学院大学教授を経て、関西大学にて文学部、臨床心理専門職大学院、人間健康学部の教授を歴任。
非常勤講師として、静岡大学大学院、兵庫教育大学大学院、九州大学、さらに英国ストラスクライド大学など海外でも教育に携わる。博士論文審査の委員としても、英国イースト・アングリア大学、オーストラリア・シドニー大学、グリフィス大学などで評価を行う。
日本人間性心理学会 常任理事、日本フォーカシング協会 会長、(米国)フォーカシング研究所 理事・評議員、(英国)世界パーソン・センタード及び体験過程療法学会 理事 などを歴任。現在は、(米国)ユージン・ジェンドリン研究センター運営委員長、専門誌の編集委員としても活動。
日本全国に加え、中国、オーストラリア、ベルギー、ギリシャ、ハンガリー、ポーランド、英国、米国など世界各地でフォーカシングを指導しており、国際的にも高い評価を受けている。
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